
高度な技術と美意識を持った職人たち
ものづくりの国、日本の基礎がつくられたのは江戸時代のこと。職人技の多くがこの時代を起源とし、洗練され、次代に受け継がれてきました。『江戸職人綺譚』(佐江衆一著・新潮文庫)では、この時代に高度な技術と美意識を持った職人たちの数々のエピソードが語られています。茶室の普請を任された大工・常吉と、職人気質の常吉に思いを寄せる少女の心の揺れを描いた『対の鉋』、茶店の女主人おすぎが心を寄せるカゴ職人・伊助の、技への執念を描いた『一会の雪』、人形師・舟月が遭遇した人形をめぐる不可思議な人間関係を解く『雛の罪』など、どれも今日につながる職人気質の原型を目のあたりにする思いがします。
ドイツと日本、ものづくりの国の職人気質
日本の職人気質に似たものに、ドイツのマイスター(徒弟制度)があります。8世紀以上にわたって受け継がれ、近代化、自動化の波にのみこまれても、職人という言葉が一種の郷愁をもって語られるようになっても、ドイツ人が誇る職人魂の結晶です。ドイツと日本、世界を代表する“ものづくり”の国は職人を育成するシステムにも共通するものがあるようです。
「塗る」という仕事は、自分のこだわり、思いやり
この職人気質については、住宅・土木塗装の(有)ナカヤマ彩工の中山厚代表が興味深いことを同社のホームページで書いています。同氏は、この15年間、住宅塗装、外壁塗装、屋根塗装、塗り替えと、すべての塗装の分野を経験し、匠の技を追求してきました。
「職人というのは、どの分野も同じでしょうが、ある一定のところまではとんとん拍子に覚えていくものです。ところがそのへんから上達が難しくなってくる。『塗る』という仕事でいえば、そこから先は自分なりのこだわりや、丁寧さ、お客様への思いやりを目指して、倍以上の時間と経験が必要だということです」
職人の世界の奥深さを物語る言葉です。
- ナカヤマ彩工 - 福岡市・糸島市の外壁塗装、屋根塗装、防水工事
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